2014年1月7日火曜日

29秒の決断


今日は、アメリカの鉄鋼王アンドリュー・カーネギーと

”Think and Grow Rich”

[思考は現実化する」

という本を書いて有名なナポレオン・ヒル博士との衝撃的な出会いの話と決断する事の重要性を物語るエピソードをご紹介します。

ナポレオン・ヒル:私は、とても迷っていた。私は、ジョージタウン法科大学に通う学費と生活費を稼ぐために成功者たちの記事を雑誌に寄稿するアルバイトをしていた。その最初の人物が、たまたま、アンドリュー・カーネギーだったのだ。

ところが、3時間余りのインタビューを終えて帰ろうとすると、彼は私をそのまま引き止め、信じられないことに何と3日3晩にわたって人生の成功に関する物語をとうとうと語ったのだった。そして、3日目の晩、重大な話を切り出し私に決断をせまったのだ。

アンドリュー・カーネギー:

がむしゃらな努力を続けることは、泳げない人間が足のつかないプールに飛び込むようなものだ。
その人は、いったいどうなる? 彼はプールの端にたどり着こうとする、一生懸命にもがくだろうが、そんな努力も虚しく彼は、ただ、プールの底に沈むだけだよ。

もし、同じ労力を使うのであれば泳ぎ方を身に着けてから、それから、プールに飛び込むべきだ。そうすればいいのだ。
わかるかねヒル君? 泳ぎ方を身に着けること、つまり、成功の秘訣を身に付ければ必ず成功することができる。

さあどうするナポレオン・ヒル君、この哲学を完成させるために20年かけてプログラム化(体系化)させる気はないかね?

”YES”か”NO”で答えたまえ、ヒル君!


ナポレオン・ヒル:

「やらせてください、カーネギーさん、ぜひ、お願いします。」


アンドリュー・カーネギー:

「よろしい、ただし、君への金銭的援助は1セントたりともない、それでいいかね?」

ナポレオン・ヒルは、心の中でつぶやいた。(何という事をいうのだろうか、この人は、私に20年もただ働きをしろというのか?)

本当に、迷っていた、大学に行くお金すらないというのに、その時、どこからともなく声がした。「ほら、”YES”と答えろ、こんなチャンスを逃すな!」

ナポレオン・ヒル:

「やらせて下さい。」

アンドリュー・カーネギー:

「ううむ、29秒だ。君が答えを出すまでに29秒かかったよ。私は1分を超えたらあきらめる
つもりだった。この程度の決断に時間をかける人間は、はじめから成功なんかできやしない。私は、これまでに260人の人間に同じ決断を迫ったが、誰一人として1分以内に答えを出せなかった。260人だよ、ヒル君。

これからは、ソクラテスやプラトンの哲学とは全く違う成功の哲学が必要なんだ、わかるかね。

ナポレオン・ヒル:

「はい」

アンドリュー・カーネギー:

「この哲学を完成させるために、500人以上の成功者を紹介しよう。君の若い力で、ぜひ、完成
させてくれたまえ。」


ナポレオン・ヒル:

「わかりました。カーネギーさん、頑張ります。」


アンドリュー・カーネギー:

「いいかね、20年はとても長い、そして、私が依頼した哲学の体系化は困難なことだ。しかし、
君は引き受けてくれた。そこで、君に忠告しておきたいことがあるんだ。弱虫にとって途中で諦めることほど楽なことはない。だが、君はそんな弱虫ではないだろう。君がそんな男なら私はこんなチャンスは与えなかった。」

ナポレオン・ヒル:

「有難うございます。感謝します。」

承諾はしたものの、本当に私にできるのだろうか? しかも、その時私には、まだ、わからない謎が2つあった。

一つは、なぜ、20年もかかるのか?そして、もう一つは、なぜ、無報酬なのかだった。

カーネギーは、ナポレオン・ヒルに人生を左右する重大な決断を迫り、そして、それを彼は29秒という短時間で受け入れました。では、なぜこの決断に意味があったのでしょうか?


続きは、次回お話しますが、即断する事の大切さを象徴しているエピソードです。


あなたも、決断するのは今です。

下のURLをご覧ください。

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